東京都における「防災都市づくり計画」

近年、都民が行政に求めるニーズは、生活水準の向上もあり、豊かでゆとりある質の高い生活を重視するなど、より高度化・多様化している。このようなニーズに的確に応えるべく、東京都では、生活者の視点を重視した「生活都市東京構想」を策定した。

 「生活都市東京構想」の基本目標は、都をはじめ、都民、企業、区市町村などが協働・連携して取り組み、「都民の生活を守り、支え、豊かにする、活力に満ちた生活都市東京の創造」を実現することにある。まちづくりについても、情報の提供を充実し、都民が生活者の視点から、計画の策定などに積極的に参加できるような、都民とのパートナーシップに基づく協働のまちづくりを進めることとしている。

 一方、東京の市街地に目を転ずると、環状7号線沿線を中心とする地域には木造密集市街地が広範に分布しており、都市基盤やオープンスペースの不足もあって、大震火災時に大きな被害の発生が想定されている。このため、阪神・淡路大震災の教訓を生かした災害に強い都市づくりの推進が都政の喫緊の課題となっており、平成9年3月、都は、23区、関係市などとともに「防災都市づくり推進計画」を策定したところである。

 ここでは、この「防災都市づくり推進計画」を中心に、東京都における都市防災に向けた取組みを紹介する。

 
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